支援級・通常級…どちらが合う?選択のヒント

こんにちは。
保育・療育専門家のコノアス合同会社 代表 柏木です。

お子さんの就学を目前に控えたとき、

保護者A

うちの子には支援級がいいのかな?通常級でも大丈夫なのかな?

と悩む保護者の方はとても多くいらっしゃいます。
また、発語がない、あるいは障害が重めのお子さんの場合、どの環境がその子にとって最適なのかは慎重に検討したいポイントです。

このブログでは、支援級・通常級の違いや、選択に迷ったときのヒントを、現場視点を交えてわかりやすくご紹介します。実際の子どもたちの様子や家庭の声を反映しながら、少しでも選択の助けになる情報をお届けします。

目次

支援級と通常級の違いとは?

通常級の特徴

通常級(普通学級)は、一般的な教育課程に沿って学ぶ学級です。

通常級の特徴は以下の通り。

  • 1クラスは20〜35人程度
  • 一斉授業が中心
  • 教科書通りの進行で学力を高めていく
  • 教師1人でクラス全体を見る体制

    集団の中である程度行動ができる、言葉の理解や表出が可能、ルールのある中で過ごすことができる子にとっては、通常級での学びが力なります。

    支援級の特徴

    支援級(特別支援学級)は、障害のある子どもが安心して学べるように配慮された学級です。
    対象となる障害には、知的障害、自閉症・情緒障害、発達障害、身体障害、病弱などがあります。

    • 少人数(5~8人程度)での授業
    • 個別の教育計画に基づいた学び
    • 通常級との交流授業あり(図工や体育など)
    • 支援の専門性が高い教員が配置されている

    発語がないお子さんや、強い感覚過敏、行動面での特性があるお子さんにとっては、支援級のゆったりとした環境や個別対応が安心材料になることが多いです。

    どちらが合う?判断のポイント

    お子さんの「今」の姿を見る

    判断においては、「できる」「できない」だけではなく、お子さんがどんな環境で安心して過ごせるのかを軸に考えることが大切です。

    • 言葉での理解・表現がどの程度あるか
    • 集団活動への適応のしやすさ
    • こだわり行動やパニックへの対応が必要か
    • 感覚の過敏・鈍麻などの身体的特性があるか
    • 人との関わりをどう捉えているか

    たとえば、発語がなくてもジェスチャーや視線で意思表示できるお子さんは多くいます。
    支援機器(AAC)を使って表現できる可能性もあり、そこに対応できる体制があるかも判断材料の一つです。

    お子さんの「将来」も含めて考える

    就学はゴールではなくスタートです。今のお子さんの状態だけでなく、今後どう育っていくかも含めて考える必要があります。

    • 数年後の学び方や関わり方を想像する
    • 成長とともに環境を見直せる柔軟さも必要
    • 「今の安心」を大切にすることで、自己肯定感や意欲が育つ

    「今は支援級でじっくり」「慣れてきたら通常級に移行」というケースも珍しくありません。
    逆に、通常級スタート後に支援級へ変更することもあります

    支援級を選ぶメリットと注意点

    メリット

    • 少人数で目が届きやすい
    • 学習だけでなく、生活面の支援も充実
    • 担任と連携して支援内容が調整される
    • 感覚・行動の特性に合わせた対応が受けやすい
    • 支援グッズや視覚支援(スケジュール表・絵カードなど)が使える

    特に発語がないお子さんの場合、絵カードや音声機器などの活用ができる環境は大きな安心につながります。

    注意点

    • 通常級よりも学習内容の進度がゆっくり
    • 学年相応の学力形成には工夫が必要
    • 地域や学校によって支援の内容に差がある
    • 進学情報が少ないこともあり、早めの情報収集が重要

    通常級を選ぶメリットと注意点

    メリット

    • 一般的な学習カリキュラムに沿って学べる
    • 友達との関わりが自然に生まれやすい
    • 学年相応の刺激を受けて成長するきっかけになる
    • 進学の選択肢が見えやすい

    障害やその傾向があっても、周囲との関係づくりが上手で、自分の特性を理解して対応できる子は、通常級での生活が大きな力になります。

    注意点

    • 教師1人に多人数の構造の中で支援が届きにくいことがある
    • 学習や行動の遅れが目立つと、自己肯定感が下がる可能性も
    • 個別の支援計画が薄くなることもある
    • 学校側の理解や体制によって差が大きい

    就学前にできること

    就学相談を利用する

    自治体の教育委員会などが実施する「就学相談」は、迷ったときにぜひ利用したい制度です。

    • 専門の心理士や教員が相談に応じてくれる
    • お子さんの発達検査や観察をもとにしたアドバイスがもらえる
    • 希望すれば何度でも相談可能

    障害の診断の有無に関わらず、発達や育ちに不安がある場合は早めに動くことで選択肢が広がります。

    見学や体験入学をしてみる

    • 支援級・通常級どちらも見学して比較することが大切
    • 実際に子どもが落ち着いて過ごせそうかどうかを見る
    • 教員の対応や支援の方法もチェックポイント

    「行ってみてわかること」がたくさんあります。
    できる限り多くの情報を得て、納得のいく選択をしましょう。

    よくある質問(FAQ

    Q1. 支援級に入ると、もう通常級には戻れない?

     →いいえ。お子さんの成長や希望に応じて、途中から通常級に移ることも可能です。

    Q2. 発語がなくても通常級に行けるの?

     →可能な場合もあります。特別支援教育支援員の配置など、支援体制によっては適応できる子います。

    Q3. 支援級に行くと将来の進学に不利?

     →進学先の選択肢はやや限られることもありますが、不利とは限りません。進路情報を早めに集めることが大切です。

    Q4. 判断に迷ったら誰に相談すればいい?

     →児童発達支援のスタッフ、保育園・幼稚園の先生、就学相談の担当者など、多方面の意見を聞いてみると良いでしょう。

    おわりに

    お子さんの就学先を決めることは、ご家族にとって大きな決断です。不安や迷いがあって当然ですし、「これでいいのかな」と悩むお気持ちもよくわかります。

    ですが、何より大切なのは、お子さんが安心して、自分らしく過ごせる環境かどうかという視点です。

    支援級か通常級かは、優劣ではなく、学び方の違いです。お子さんの成長に応じて柔軟に見直すこともできますし、最初の選択がすべてを決めるわけではありません。

    一人で抱え込まず、就学相談や支援者の力を借りながら、一歩ずつ進んでいけば大丈夫です。

    お子さんが安心して笑顔で学べる場所と出会えますように。ご家族みなさんが納得できる形で、新しいスタートを迎えられることを心より願っています。

    はぐちるの森は、こどもたちの明日を考えるブログ

    子どもたちの発達をゆっくり支援していく施設「はぐちるランド」を運営しています。
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