幼稚園・保育園が合わない子が次の一歩を踏み出すまで

こんにちは。
保育・療育専門家のコノアス合同会社 代表 柏木です。

保護者A

朝になると泣いてしまう

保護者C

集団になじめない

保護者B

先生との相性が悪いかも

そんな違和感を抱えるお子さんが、必ずしも幼稚園や保育園に合っていないわけではありません。
しかし、園に合っていないという可能性を見過ごしてしまうと、親も子も苦しくなります。

本記事では、「園に合わなかった子」がどのように自分のペースで次の一歩を踏み出したのかを、体験談や専門的視点を交えて解説します。

目次

なぜ「幼稚園が合わない子」がいるのか

お子さんの気質と園の方針が合わない

子どもにはそれぞれ違った気質があります。

  • 感受性が高く、音や匂いに敏感
  • 集団よりも個別の関わりを好む
  • 予定の変更に不安を感じやすい

こうしたタイプの子にとって、「集団行動中心」「スケジュールが厳密」な園は過ごしにくい場所になりがちです。

また、園の方針(のびのび型/教育重視型)によっても、お子さんの適応度は変わってきます。

発達スピードの違い

言葉・社会性・運動能力など、お子さんの発達には個人差があります。
「同じ年齢=同じことができる」前提の中で育てられると、まだ準備が整っていない子にとっては大きな負担となることもあるでしょう。

イヤイヤ期や敏感期の子は、自分の感情を整理するのが難しく、「毎朝が登園の戦い」となるケースもあります。

親がまずできる3つのこと

ステップ1. 「合わないかも」と認める

無理に適応させようとすることが、自己肯定感の低下や情緒の不安定さにつながることもあります。

「今の園がうちの子には合わないかもしれない」と冷静に見つめ直す勇気が必要です。

ステップ2. 専門家や他者の意見を聞く

専門家や意見を聞ける他者は、思ったよりもたくさんいます。

  • 発達相談員や心理士、小児科医などの専門家
  • 地域の子育て支援センター
  • 同じ経験をした先輩ママ

第三者の意見は、状況を客観的に判断する手助けになります。

ステップ3. 選択肢を広げる視点を持つ

幼稚園・保育園以外にも選択肢はあります。

  • 家庭保育を継続する
  • 少人数制・自由保育型の認可外施設
  • 森のようちえん、モンテッソーリ教育園
  • フリースクール的な居場所
  • 特性を踏まえ、児童発達支援を検討する

子どもに合った場所を探すことで、安心して過ごせる環境が見つかるかもしれません。

親子が「次の一歩」を踏み出した事例

森のようちえんで笑顔が戻ったAさん親子

毎朝泣いて登園拒否をしていた4歳の娘さん。
Aさんは「自然の中で過ごす森のようちえん」への転園を決断しました。

最初の一週間は不安そうだったものの、少しずつ自然の中で笑顔を見せるように。今では「明日も行きたい」と話すようになりました。

自由で他のお子さんと比べられない環境が、感覚過敏だった娘さんの個性を引き出したのでしょう。

家庭保育+プレ保育で社会と再接続したBくん

保育園に慣れず不登園となったBくん。
しばらくは家庭保育に切り替え、児童館や親子カフェなどを通じて外との関わりを少しずつ増やしました。

半年後、週1回のプレ保育に参加開始。
「今日は先生に絵を見せたよ!」など、日々の小さな成功が自信になっていきました。

無理のないペースで、自然と社会との接点を取り戻すことができました。

「合わなかった経験」が与えてくれるもの

合わないことを「失敗」や「問題」ととらえる必要はありません。

むしろ、その経験を通じて得られるものも多くあります。

  • 子どもの本当の特性やニーズに気づけた
  • 環境の選択肢が増えた
  • 親子の絆がより深まった

そして、「普通」に無理に合わせようとしなかったことが、子どもの自己肯定感を守る大きな一因になったという声も少なくありません。

よくある質問(FAQ)

Q1. 園を途中で変えるのは「甘やかし」ではないですか?

A. いいえ、それは甘やかしではありません
むしろ、お子さんが日々強いストレスを感じている状態に気づき、環境を見直すことは「お子さんを尊重する行動」です。
合わない環境に無理やり順応させようとすると、自己肯定感の低下や情緒の不安定を招く恐れがあります。
お子さんにとってより安心できる場所を選ぶことは、成長の土台を整える大切な一歩です。

Q2. 家庭保育に切り替えると、社会性が育たないのでは?と心配です。

A. 家庭保育でも、社会性を十分に育てることが可能です。
地域の子育て支援センターや児童館、プレ保育、親子教室などを活用すれば、お子さんはさまざまな人や場面に触れる機会を持てます。
大切なのは「集団の中にいる時間」よりも、「お子さんが安心して人と関われる経験」を積み重ねることです。

Q3. 転園や環境の変化で、子どもが混乱してしまいませんか?

A. 環境の変化に最初は戸惑うこともあるかもしれませんが、多くのお子さんは新しい場所に順応する力を持っています
親が不安を感じていると、その気持ちはお子さんにも伝わりやすくなります。反対に、親が「大丈夫」と安心した気持ちで関わることで、子どもも新しい環境を前向きに受け止めやすくなります。

Q4. しばらくお休みしてから再び集団に入るのは難しいですか?

A. 一度距離を置いたからといって、その後に集団に戻れないということはありません。大切なのは、子どもが安心して再チャレンジできる準備が整ったかどうかです。
プレ保育や短時間の通園など、段階を踏んで再スタートすることで、子ども自身の「やってみよう」という気持ちを大切に育てることができます。

Q5. 合わない園を選んでしまったことに、罪悪感を感じています。

A. 保護者が子どものためを思って選んだ園が、結果として合わなかったということは誰にでもあり得ることです。
それは決して間違いでも失敗でもありません。
合わなかった経験を通して子どもの特性に気づき、次の選択をよりよいものにできたのであれば、それもまた「大きな学び」であり「成長」です。
自分を責めるよりも、そこからどう向き合うかが大切です。

Q6. 発達に特性のあるお子さんの場合、どのような支援の選択肢がありますか?

A. 障害のあるお子さん、特に医療的ケアが必要だったり、集団活動への参加が難しかったりする場合には、児童発達支援という福祉サービスを利用する選択肢があります。
児童発達支援では、発達段階に応じた個別支援や療育を受けられるため、無理に集団に適応させるのではなく、お子さんのペースを大切にした関わりが可能です。

児童発達支援を利用すると「障害」認定をされると感じる保護者の方が多いということもあります。しかし、児童発達支援事業所に通ったからと言って、障害認定をされるわけではないのです。

小学校では、普通学級に行くお子さんもいます。また、学校の集団生活に馴染めず不登校にならないためにも早期療育は必要なことです。

多くの施設では、言語や運動、情緒の発達を支援するプログラムが組まれており、保護者への相談支援や家庭との連携も充実しています。
医療や福祉の専門家と連携して支援を行う体制が整っているため、安心して利用できます。

まずは自治体の障害福祉窓口や、療育センター、保健センターなどに相談してみると良いでしょう。

●「園に合わない」「障害がある」「障害が重い」と捉えてしまいそうなので、「集団生活が合わなかった場合」「発達に特性のあるお子さんの場合」などの表現がよいかと思います。

・児童発達を利用すると「障害」認定をされると感じる保護者が多いので、障害認定をされるわけではない、普通学級に行けるお子さんもいることや不登校にならないために早期療育が必要なことを記載頂けるといいかと思います

まとめ:合わないことから始まる、新しい未来

幼稚園や保育園が合わない子がいるのは、自然なことです。
それは決して「悪いこと」ではありません。

  • 子どもには子どものペースがある
  • 合わない理由には必ず意味がある
  • 親子で進む道は、ひとつではない

この記事が、今まさに悩んでいるご家庭にとって、「うちの子らしい育ち方」を見つける手がかりとなれば幸いです。

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