こんにちは。
保育・療育専門家のコノアス合同会社 代表 柏木です。
同年代のお子さんと比べて成長のペースが遅いと、単なる不安だけでなく、周囲との比較による焦りや孤独感が強くなることも少なくありません。
さらに、療育・通院・家庭での関わり方の工夫など、やるべきことは多岐にわたります。毎日の生活の中で「やらなきゃいけないこと」が積み重なり、気づけば心も体も疲れきってしまっている方も多いでしょう。
本記事では、児童発達支援の視点から「疲れた…」と感じた時に役立つセルフケア方法を、具体的な工夫や考え方とともにご紹介します。
発達ゆっくりな子の育児で疲れやすい理由

成長ペースの違いからくる不安と比較
発達がゆっくりなお子さんは、言葉の発達、運動能力、社会性などの伸び方が同年代と異なる場合があります。
この違いは本来「その子の個性」ですが、日々の中で比較対象が目に入ることで、保護者はつい「どうしてうちの子だけ…」と感じてしまいます。
特に以下のような場面で比較意識が強まりやすいです。
- 公園で同い年の子がスムーズに会話している
- SNSで「うちの子、こんなことができました!」という投稿を見る
- 保育園や幼稚園で行事に参加する姿の差を実感する
こうした小さな積み重ねが、心の疲れを増幅させる原因になります。
療育や支援のスケジュールによる負担
療育や各種専門支援(言語療法・作業療法など)を受ける場合、通所や送迎が週に複数回入ることもあります。
その合間に家庭での練習や宿題が加わると、仕事や家事と並行する生活は非常にハードです。
周囲からの理解不足
発達の特性は、経験のない人には理解が難しいものです。
「もっと厳しくすればできるはず」「甘やかしているんじゃない?」といった言葉は、親にとって大きな傷になります。
疲れた時に優先したいセルフケアの基本

自分を責めない
「もっとやってあげられたはず」と自分を責めることは、エネルギーをさらに消耗させます。
代わりに、
- 「今日は笑顔で過ごせた」
- 「1回だけでも練習できた」
といった小さな達成を認めることが、心を守る第一歩です。
休む時間を意識的に確保
先に休息を予定に組み込むことが重要です。
短時間でも、例えば以下のようなことは脳と心のリセットに役立ちます。
- 好きな飲み物を温かいまま飲みきる
- 3曲だけ音楽を聴く
- 深呼吸して目を閉じる
信頼できる人に気持ちを話す
配偶者・友人・家族・支援者・療育スタッフなど、安心して話せる相手を持つことは長期的なセルフケアの要です。
オンラインの親の会やLINEグループなど、対面でなくても心をつなぐ手段を持つことも有効です。
日常でできる具体的なセルフケア方法

呼吸法とマインドフルネス
たとえば「4秒吸う → 4秒止める → 4秒吐く」というサイクルを数回繰り返すだけでも、副交感神経が優位になり、身体の緊張がゆるみます。
特別な道具は必要なく、仕事の合間や寝る前など、ほんの数分でも取り入れられるのが魅力です。
呼吸に意識を集中することで「今、この瞬間」に注意を向けられ、頭の中でぐるぐるしていた不安や雑念が自然と落ち着いていきます。
これが「マインドフルネス」の基本的な考え方です。
慣れてきたら、吸う息と吐く息の長さを少し変えてみたり、身体の感覚や音に耳を澄ませることも効果的です。
最近は瞑想アプリやYouTubeのガイド付き瞑想も豊富にあり、初心者でも安心して実践できます。
短い時間でも続けることで、気持ちが整いやすくなり、日常生活の中で落ち着きを取り戻す習慣となっていきます。
小さな喜びを記録する
- 育児日記
- スマホのメモ
- 写真や動画の保存
こうして記録しておくと、後で見返したときに「確実に成長している」と感じられます。
身体を動かす習慣
運動は心の健康にも直結します。
ストレッチ、散歩、軽い筋トレなどに加えて、お子さんと一緒に体を動かす遊び(ボール遊び、鬼ごっこなど)を取り入れることで、親子時間と運動の両方を確保できます。
セルフケアを継続するための工夫

完璧を目指さない
セルフケアや子育ての工夫を取り入れるとき、多くの人が「毎日きちんと続けなくては」と考えがちです。
しかし、完璧を目指すとプレッシャーになり、かえって続けることが難しくなります。
たとえ今日はできなかったとしても、「明日またやればいい」と柔らかく切り替える姿勢が、継続の一番のコツです。
環境のサポートを受ける
- 児童発達支援
- 保育園や一時預かり
- ファミリーサポート
- 家事代行や宅配サービス
自分の楽しみを持つ
読書・手芸・ガーデニング・趣味の集まりなど、育児以外の時間に夢中になれるものを持つことは、心の回復力を高めます。
よくある質問(FAQ)

Q1. セルフケアに時間を使うと、子どものための時間が減るのでは?
A. セルフケアは「子どものための時間をより良い時間にするための準備」です。元気な親の方が、子どもにとっても安心できる存在です。
Q2. 周りに頼れる人がいません。どうすれば?
A. オンラインのコミュニティや自治体の相談窓口を活用しましょう。直接会えなくても心の支えになる関係は作れます。
Q3. 疲れが取れず、気持ちが落ち込む日が続きます。
A. うつや適応障害などの可能性もあります。早めに心療内科や精神科、カウンセリングを受けてください。
結論

発達ゆっくりなお子さんの育児は、大きな喜びと同時に、大きなエネルギーを必要とします。
疲れを我慢し続けることは、親子双方にとって良い結果をもたらしません。
セルフケアは贅沢ではなく、育児に欠かせない「基盤」です。
今日から少しずつ、自分のための時間と心のゆとりを取り戻していきましょう。
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