完璧じゃなくていい。「大好き」が伝わればそれで100点満点

こんにちは。
保育・療育専門家のコノアス合同会社 代表 柏木です。

目次

はじめに

今日も怒ってばかりだった

もっと丁寧に関わってあげられたらよかった


児童発達支援に関わる保護者の方から、そんな声を聞くことがあります。
お子さんのためを思うほど、理想の関わり方と現実とのギャップに苦しくなってしまうことは少なくありません。

けれど、完璧なママやパパである必要はありません

多少余裕がなくても、伝えたい「大好き」という気持ちがお子さんに届いていれば、それだけで十分に100点満点です。
この記事では、「大好き」が伝わることの大切さと、日々の関わりでできる工夫についてお伝えします。

「完璧」を求めてしまう理由

子育てにおいて、多くの保護者の方が

もっとできるはず

他の家庭はもっとうまくやっている

と感じてしまうことがあります。

特にお子さんに発達の特性がある場合、療育の情報に触れる機会が増える分、「正しい関わり方をしなければ」というプレッシャーを感じやすくなります

しかし、子育てに唯一の正解はありません。
お子さん一人ひとりに合った関わり方は違いますし、その日の体調によっても、うまくいくやり方は変わります。
完璧を目指すよりも、「今日はここまでできた」と、小さな一歩を積み重ねていく視点が、保護者の方自身の心を守ることにもつながります。

「大好き」が伝わるとはどういうことか

「大好き」を伝えるというと、特別な言葉かけや、たくさんの時間をかけた関わりを想像するかもしれません。
けれど実際には、次のような小さな積み重ねで十分です。

  • 目を合わせて、名前を呼ぶ
  • できたこと、できなかったことに関わらず、そばにいる時間をつくる
  • 「大好きだよ」「一緒にいて嬉しいよ」と、短くても言葉にする
  • 抱きしめる、手をつなぐなど、体で触れて伝える

大切なのは、量や完成度ではなく、お子さんに向けた気持ちがそこにあるかどうかです。

忙しい毎日の中でも、ほんの数秒の関わりが、お子さんにとってかけがえのない「大好き」の証になります。

発語が困難なお子さんへの「大好き」の伝え方

言葉で気持ちを伝えられないお子さんの場合、保護者の方は「ちゃんと伝わっているのだろうか」と不安になることがあるかもしれません。
しかし、お子さんは言葉以外のたくさんの方法で、大人からの愛情を感じ取っています。

  • 表情を見せながら、ゆっくりと優しい声で話しかける
  • 抱っこや手をつなぐなど、体の触れ合いを大切にする
  • 好きな遊びや音楽を一緒に楽しむ時間をつくる
  • お子さんが出した小さな声や動きに、笑顔で応える

言葉のやりとりがなくても、繰り返し寄り添う関わりの中で、お子さんとの信頼関係は少しずつ育っていきます。
伝わったかどうかは、お子さんの表情や体の力の抜け具合など、小さなサインから感じ取ることができます

重度障害のあるお子さんへの「大好き」の伝え方

重度の障害があり、自分から体を動かすことが難しいお子さんに対しても、「大好き」を伝える方法はたくさんあります。

  • 体に触れながら、同じ言葉を繰り返し伝える
  • 顔を近づけて、目を合わせる時間をつくる
  • 医療的ケアが必要な場合は、体調に配慮しながら、ゆっくりとしたテンポで関わる
  • 反応がすぐに見えなくても、声のトーンをやさしく保ち続ける

体の動きが限られていても、声や触れ方から伝わる気持ちは、確かにお子さんに届いています。

すぐに反応が見えなくても、焦らず、同じ気持ちを積み重ねていくことが大切です。

情緒の揺れも、大好きの伝えどころ

情緒が揺れているときこそ、「困った子」ではなく「困っているお子さん」として受け止めることが、大好きを伝える出発点になります。

癇癪の最中に無理に言葉をかけるよりも、落ち着くまでそばにいて、「そばにいるよ」と存在で伝えることも、立派な愛情表現のひとつです。

完璧じゃない日があってもいい

どんなに愛情を持って関わっていても、余裕がなく怒ってしまう日、十分に向き合えなかったと感じる日はあります。
そうした日があっても、それだけで保護者の方の愛情が否定されるわけではありません。

大切なのは、毎日を完璧にこなすことではなく、長い目で見て「大好き」という気持ちを伝え続けることです。

うまくいかなかった日は、翌日にもう一度、目を合わせて「大好きだよ」と伝え直せば大丈夫です。
お子さんは、その積み重ねや保護者の方の思いをちゃんと感じ取っています。

FAQ(よくある質問)

Q1. 忙しくて、お子さんと関わる時間が十分に取れません。

A. 時間の長さよりも、関わる瞬間の気持ちが大切です。数秒でも目を合わせて「大好きだよ」と伝えるだけでも、十分に気持ちは届きます。

Q2. 発語がないお子さんに、気持ちが伝わっているか分かりません。

A. 表情や視線、体の力の抜け具合など、小さな変化に注目してみてください。繰り返し関わる中で、伝わっているサインが少しずつ見えてくることがあります。

Q3. 怒ってしまった日は、どうフォローすればよいですか。

A. その日のうちでなくても大丈夫です。翌日以降に、改めて「昨日はごめんね、大好きだよ」と言葉にして伝え直すことで、お子さんは安心を取り戻していきます。

Q4. 情緒が不安定なときは、どう関わればよいですか。

A. 無理に言葉で説得しようとせず、落ち着くまでそばにいることを優先してください。存在そのものが、お子さんへの安心とメッセージになります。

Q5. 重度の障害があるお子さんにも、気持ちは伝わりますか。

A. 伝わります。声のトーンや触れ方、繰り返しの関わりを通して、言葉がなくても愛情は届いています。焦らず、同じ気持ちを重ねていくことを大切にしてください。

おわりに

完璧なママやパパを目指す必要はありません。

うまく関われなかった日があっても、伝えたい「大好き」という気持ちがお子さんに届いていれば、それだけで100点満点です。


発語が難しいお子さんや、重度の障害があるお子さんにとっても、日々の小さな関わりの積み重ねが、確かな安心と愛情の証になります。
今日という一日、精一杯できたことに目を向けて、ご自身のことも大切にしてあげてください。

はぐちるの森は、こどもたちの明日を考えるブログ

子どもたちの発達をゆっくり支援していく施設「はぐちるランド」を運営しています。
はぐちるランドは、子供たち一人ひとりがこれからの未来を楽しくのびのびと生活できるよう援助、療育を行う施設です。

また、児童発達支援施設の開設・運営をトータルサポート
子どもたちの未来のために、一緒に支援する場所を作っていきたい方の応援をしております。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

CAPTCHA



The reCAPTCHA verification period has expired. Please reload the page.

目次